日本文学館の自費出版

日本文学館で自費出版したい場合は、企画・アイデアの段階であれば日本文学館のサイトから自費出版本の企画・アイデアをwebで応募するか、電話で自費出版について相談することになります。自費出版本の作品原稿が完成している場合はwebや郵送で応募したり、コンテストに応募したりして自費出版を狙うことも可能です。
日本文学館での自費出版が決まった場合、まずは完成原稿を入稿します。すると自費出版本のジャンルや対象年齢に見合う文字数や体裁で組版が行われます。自費出版本の装丁についてはサンプルを組み合わせてカバーイメージを制作することになります。
組版が終わり校正をする段階では、著者自身が自費出版本の原稿の最終チェックを行うことになります。この段階で自費出版本のカバーや帯もチェックします。著者による自費出版本の原稿の校正が終わり日本文学館へ自費出版本の原稿を戻すと、日本文学館が発注する印刷所で自費出版本の印刷と製本が行われます。
印刷と製本がおわり納本された自費出版本は手元に届けられ、国会図書館に納本されるほか取次店や書店に順次配本されます。また自費出版本の刊行直前には、同月刊行の他の書籍とともに全国紙に自費出版本の新刊案内の広告が出されます。
なお日本文学館は2013年9月20から3か月間の業務停止命令を受けています。コンテストの入賞者や原稿の応募者に対して自費出版や「ノベル倶楽部」と呼ばれる原稿執筆・出版・販売支援の契約を勧誘する電話をかけ、「印税を出版費用に充てられる」など事実とは異なることを述べたり、勧誘をしつこく繰り返したりしたことが再勧誘・不実告知などの違反行為にあたるとされたものです。
日本経済新聞によると、契約した人が負担した出版費用は63~100万円だったのに対し、1千冊以上売れても印税収入は数万円だったとのこと。また2011年3月~13年2月の契約者は延べ1161人。全国の消費生活センターに110件の相談があり、最大170万円支払った人もいたということです。


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