自費出版の費用
自費出版に限らず出版物を制作するためには、原稿作成や編集・校正、デザイン・装丁・製版・刷版・印刷用紙・製本など様々な費用がかかります。自費出版ではこれら全ての費用を自分で出すことになります。
自費出版における原稿作成費用とは、ライターなどに自分の考えを自費出版本としてまとめてもらう為の費用のことで、自費出版における編集・校正費用とは、自費出版本の内容が整理されているかのチェックや誤字脱字・「てにをは」の修正などの為の費用のことです。
原稿作成や編集・校正など専門職への依頼による人的費用は、発行部数の少ない自費出版では総費用に占める割合が大きくなります。したがって自費出版においては著者自身が校正などをすることによって費用を削減できます。
自費出版における組版費用とは文字や図を原稿に指定された通りページに配置する作業の為の費用のことで、自費出版における装丁費用とはカバーや表紙などのデザインの為の費用のことです。
自費出版における製版費用とは組版データを用いて印刷用の版面をつくる為の費用のことで、自費出版における刷版(さっぱん)費用とは実際に印刷機に取り付けて使用する版を製版フィルムから作成する為の費用のことです。刷版に関しては、自費出版ではB6判、四六判がもっとも多く、このサイズを全判で印刷するのが自費出版においてもっとも費用をおさえることのできる方法です。
自費出版における印刷用紙費は、本文に使用する用紙に関しては種類による差はそれほどないのが普通です。しかしカバーや表紙・見返しなどに使用する紙は価格差が大きいので、自費出版のように制作部数が少ない出版物の場合には注意が必要です。
自費出版における製本費用とは、印刷物を接着剤・針金・糸等で綴じて表紙をつけ自費出版本の形にする為にかかる費用のことです。
自費出版の相場
自費出版の相場は協力出版の場合で200万円程度、個人出版の場合で30~60万円です。
自費出版における原稿作成費用の相場は15~40万円で、著者に取材して自費出版本の原稿を作成する方法と、著者が録音したテープをもとに自費出版本の原稿を作成する方法があります。
自費出版における編集・校正費用は、通常1ページあたりの文字数を元にページ毎に単価設定されます。また自費出版の場合、原稿段階・初校・再校と3回の編集・校正作業があればその回数分費用が発生します。その場合校数が増える毎に単価は安くなるのが一般的です。
自費出版におけるデザイン・装丁費用の相場は、装丁一式で10万円前後です。DTPソフトを使用した装丁・デザインが一般的となった現在では相場はだいぶ下がっています。
自費出版における組版費用の相場は四六判で文字中心の自費出版本であれば1ページにつき1000円から2000円です。料金は頁単位で設定される場合が多く、仕上がりサイズや図版・表組・写真の有無によって変わります。
自費出版にかかる費用の中で、製版・刷版・印刷にかかる費用は比較的相場がしっかりしています。しかし自費出版においては製版・印刷方式について注意が必要です。自費出版本の製版では近年CTPが主流ですが、製版フィルムを作成して自費出版本の製版をする会社もまだ多く、製版フィルムを作成する自費出版本の場合CTPによる自費出版本に比べて割高になります。また自費出版の場合オンデマンド印刷を利用すれば格安で印刷できますが、オフセット印刷の自費出版本に比べると仕上がりに差が出ます。
自費出版本の印刷用紙価格の相場は、上質紙が連(規定の寸法に仕上げられた紙1000枚)未満で140円/kg、・連以上で135円/kg、A2グロス紙が連未満で150円/kg・連以上で145円/kgです。
自費出版本を販売委託する場合、自費出版本の制作費用のほか自費出版本の販売委託支度金・販売手数料・在庫管理保管料が必要になる場合があります。相場は10~20万円前後です。
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